CHANELと書いて、『劣等感』と呼ぶ

最近

いや、大学に入学してから。

やたらと、ブランド物を身に付ける学生を目にする。

 

シャネル、ヴィトン、グッチ、ヴィヴィアン、トリーバーチ

やたらと、目にする。

 

それに対して、

自身の最大限の対抗がポールスミスだった。30000円程度の安物である。

 

なぜ、

対抗してしまったのか。

 

不覚にも、

 

皆んなが持っている物を

持っていない。

 

自分の価値を相対的に高めたい。

 

安っぽいモノを使っていると思われたくない。

 

そんな、

表面上の、

世間体の理由で、

30000円も落としてしまった。

 

 

『劣等感』

人々は、それを埋める手段の一つとして、ブランドに頼る。

 

自身のなさ、不安を補うために、

ブランド物で身を固める。

 

もちろん、良質な製品を使いたいと考える人もいる。

 

ただ、

劣等感を抱きながら、

少し背伸びをして、

いつかこんな風になりたいと、

自信なさげに纏うシャネルなら、

きっと美しい。

 

キラキラに酔いしれる可愛さではなく、

劣等感と不安を抱く蒼い少女は、

未来永劫の美しさを持つと思う。

 

そう思う。